マイケル・ムーア   

毎回、この人は面白い旋風を巻き起こしてくれます。
そうです、あの「華氏911」でアメリカの社会問題にメスを入れてきたドキュメンタリー監督。
その最新作が「SICKO」です。日本で公開されるのかどうかは分かりません。

世界最強の影響力を持つ大国アメリカには、国民健康保険がありません。
健康保険の質はと言えば、世界37位だとか・・・誰が調べたのでしょう。
そんなアメリカの健康保険制度の弊害と矛盾について、カメラを武器に政府関係者に戦いを挑むマイケル・ムーア氏はバイタリティーがあるなぁ~。

私も相方の会社の保険に加入していますが、会社によって加入している保険の会社・種類が違います。会社が変わっても同じ保険の会社・種類であればいいのですが、変われば、そのたびに内科、婦人科、歯科のそれぞれのドクターを登録しなくてはいけません。会社によっては個人に選択の余地がたくさんありすぎて、一体どれがお得か複雑で悩みます。時には会社自体が保険会社を変えることや病院自体がそのネットワークから抜けることがあって、またいちからドクター選びと本当に頭にきます。当然、私に必要な日本語を話すドクターがネットワークに入ってないと全額カバーされません。自腹でもいいのならそのドクターに通う事は出来ます。でもバカらしい。あまり遠くまで出かけたくはないし、絶対予約が必要で、緊急を要する時は「救急病棟に行きなさい」と冷たくあしらわれる。利用者側としては高い掛け金で利用しているのにと理解しきれません。利用者が増えると当たり前に年々会社の負担額も増えるし、それと個人の負担が大きいからと加入していない人達もいっぱいいます。保険が無いと病院側の待遇が明らかに違うので一つ間違えば命を落としかねません。
死ぬしかない選択肢です。

もちろん保険の利く範囲の治療と利かない治療とあるように、薬にもブランドとノンブランドとがあります。それを確認しないでいるとブランドを使われていて後で金額にびっくりします。支払いはクレジットカード精算なので病院は貰い損ねることなく、長期に渡る治療をすると中流家庭の患者と家族すら、いっきに借金で火の車に陥ります。娘の乳がんの治療費で破産せざるを得なかったという人もいました。病気にならないように生活しなくっちゃと思います。

ヒラリー女史はアメリカに皆保険制度を大統領選の公約に打ち出していましたが、このアメリカの貧しい人達全員を恒久的に支えられるお金が何処にあるのでしょうか。まず払えない人がいるのですからどうするのでしょうね。現実は厳しいです。
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by martini_glass | 2007-06-28 04:28 | ニューヨーカーである事

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