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日米対決のサラリーマン   

なぜ日本のサラリーマンは夏のお盆休みとお正月休みしかゆっくり出来ないのだろうか?
日本は物質的には豊かになっているかもしれないけど、決して国民の心が豊かな国になったとは言えない。それには依然として自殺者が減っていない事などから。慢性疲労やストレスを上手く解消できない所にあるのでしょうね。

休暇取得における日米間の最大の相違点は、個人の位置づけの違いであるとみている。
アメリカでは「はじめに休暇ありき」であり、日本では「休暇とは仕事を片付けてからとるもの」という社会通念から依然と抜け出せていない。つまり、アメリカでは休暇を「取る人」と「取らない人」に分類できるのに対し、日本では「取れる人」と「取れない人」が存在するもである。言い換えれば、人生を自分中心に回しているアメリカ人、仕事や会社に自分の人生を回されている日本人の違いであるとしか思えない。

「昔と違って、そんな事はありえない」、「自分で休暇を取ろうと努力しないからだ」「仕事の手際が悪いからだ」と反論がありそうですが、現実はそんな単純なことではないのかもしれない。

アメリカでは自分の担当範囲の仕事をする必要がない。管理職ですらきちんと存在するので、自分の仕事の範囲を明確にした上で、この種の業務であればいつまでに仕上がるなという予測が出来る。ところが、日本では一応守備範囲があるものの、時と場合によってはキャッチャーがセンターフライを取りに行くような芸当を会社が平気で求めるのである。その期待に応えようとすれば、自分の時間を犠牲にしなければならない。これはアメリカにある日系企業の体質でもある。アメリカ人に言えない残業を現地日本人に頼んだり、管理職は日本時間に合わせて働く人も少なくない。

年次有給休暇を消化しないまま翌年に突入し、累積日数もいっぱいになって無駄に有給休暇を捨てている人も多いのではないでしょうか。アメリカでは考えられない。

by martini_glass | 2007-01-09 03:05 | 日米論考

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